2018-03-01から1ヶ月間の記事一覧

詩 「マシュマロ」

わたし、あなたにもらったマシュマロ食べたマシュマロ、口の中で溶けた液体になった嫌な甘さが、舌を這い、喉に流れた胃に向かう甘さ、さっきまで、マシュマロという形でそこにいた、甘さマシュマロは消化され、無になる私の胃にて、無になるあなたにどうい…

小説_1

高校3年の夏、卒制展示会の日、「いい天気なんだし、こんなの見てないで、デートでも行こうよ」と私の作品の前で、そういった女を、今でも覚えている花柄の薄いスカートに、フリルのついたブラウス、綺麗に巻いた髪も、覚えている甲高い声が鼓膜を劈くような…